陸マイラーのみなさまのブログを見ると、ANA VISAワイドゴールドカードのマイル還元率が最高だという記事を良くみかけます。私が、今、持っているのは、ANA VISA Suicaカードとソラチカカードです。
ここでは、ANA VISAワイドゴールドカードとANA VISA Suicaカードのマイル還元率の違いについて考えてみます。
通常ポイント
ANA VISAワイドゴールドカード : 1,000円利用で1ポイント。1ポイントは10マイルに交換可能。
ANA VISA Suicaカード : 1,000円利用で1ポイント。1ポイントは5マイルか10マイルに交換可能。
ANA VISAワイドゴールドカードでは、1ポイントは10マイルに交換できます。マイル移行の手数料は発生しません。
ANA VISA Suicaの場合は、1ポイントを5マイルか10マイルのどちらに交換するかを選ぶことになります。5マイルの場合は、マイル移行手数料は発生しませんが、1ポイントを10マイルに交換する場合は、6,480円(税込)のマイル移行手数料が発生します。
ボーナスポイント
ANA VISAワイドゴールドカード : まいぺいすリボ利用時には、通常ポイントと同じ分のボーナスポイント獲得。
ANA VISA Suicaカード : まいぺいすリボ利用時には、通常ポイントと同じ分のボーナスポイント獲得。
1ボーナスポイントは3マイルに交換できますが、ここでマイル交換率を高める方法として、ソラチカルートがありますね。
ワールドプレゼントのボーナスポイントを「PeXポイント」に5倍の交換レートで交換して、「PeXポイント」→「Gポイント」→「LINEポイント」、ここまでは等価交換です。「LINEポイント」→「メトロポイント」は交換率90%。「メトロポイント」から「ANAマイル」も同じく90%の交換レートで、めだたくANAマイルに交換完了です。
最終的な交換レートは、1ボーナスポイントが4.05マイルになります。これはどちらのカードも同じ条件です。
ステージボーナス
前年度のカード利用実績でV1~V3のステージが決まりますが、各ステージでは、10万円の利用ごとに、以下の表に従ってボーナスポイントが付与されます。
V1 | V2 | V3 | |
ANA VISAワイドゴールドカード | 20 | 30 | 60 |
ANA VISA Suicaカード | 10 | 15 | 30 |
唯一、ここが、2種類のカードでポイント付与率が異なる部分です。
シミュレーション
年間300万円を使って、毎月、まいぺいすリボの使用によりボーナスポイントをゲットしたと仮定します。ステージは最高のV3とします。その際の獲得ポイントは以下になります。
ANA VISAワイドゴールドカード : 3,000通常ポイント。4,800ボーナスポイント。 → 49,440マイル(還元率1.648%)
ANA VISA Suicaカード : 3,000通常ポイント。3,900ボーナスポイント。 → 45,795マイル(還元率1.5265%)
ちょっと条件を変えてみます。年間200万円を使って、毎月、まいぺいすリボの使用によりボーナスポイントをゲット。ステージはV2としてみてみます。年間300万は、なかなか達成むずかしいですから、V2ぐらいが丁度よい設定と思います。
ANA VISAワイドゴールドカード : 2,000通常ポイント。2,600ボーナスポイント。 → 30,530マイル(還元率1.5265%)
ANA VISA Suicaカード : 2,000通常ポイント。2,300ボーナスポイント。 → 29,315マイル(還元率1.46575%)
結構微妙な差ですね。
入会・継続時のマイル付与
入会時と、クレジットカード更新時にマイル付与がありますが、ANA VISAワイドゴールドカードの方が1,000マイル多くもらえます。これは嬉しい。
ANA VISAワイドゴールドカード : 2,000マイル
ANA VISA Suicaカード : 1,000マイル
マイルへの交換レート
たまったポイントをマイルに交換する際には、5マイルコースと、10マイルコースがあります。
1ポイントを10マイルに交換するには6,480円(税込)のマイル移行手数料が、交換する年度につき発生します。陸マイラーの方は、貯まったポイントは、1ポイントあたり10マイルに交換するでしょうから、このマイル移行手数料は結構痛いですよね。
2年のうち、最初の1年はポイントを貯める年度として、2年目にマイル移行とすれば、平均すると年間ベースでは、3,240円のマイル移行手数料と考えることができますが。
ANA VISAワイドゴールドカード : 10マイル
ANA VISA Suicaカード : 5マイル / 10マイル。 10マイルコースでは6,480円の手数料
スカイコインへの交換レート
マイルをスカイコインに交換することができます。スカイコインは、ANAの航空券購入やツアー代金の購入に使えるWeb上の通貨です。
50,000マイル未満までの交換であれば、両者に違いはありませんが、50,000マイル以上を一度にスカイコインに交換しようとした場合、ANA VISAワイドゴールドカードを持っていると交換レートが0.1倍増えます。
50,000マイルをスカイコインに交換した場合に、ANA VISAワイドゴールドカードを持っていると、5,000スカイコインを多く獲得できるということなので、結構違います。
ただし、50,000マイル以上を一気に交換する場合なので、何度もあるものではありません。
ANA VISAワイドゴールドカード : 最大1.6倍 (50,000マイル以上を交換時)
ANA VISA Suicaカード : 最大1.5倍 (40,000マイル以上を交換時)
搭乗ボーナスマイル
ANAカードを持っていると搭乗時にボーナスマイルをもらえます。ただし特典航空券を使ってのフライトの場合は、搭乗マイルはもらえません。マイルをスカイコインに交換して、フライトチケットを購入した場合には、搭乗マイルをもらえますので、そのケースでの付与が多いと思います。
ここでも、ANA VISAワイドゴールドカードの方が有利です。
ANA VISAワイドゴールドカード : 25%
ANA VISA Suicaカード : 10%
年会費
両者で年会費が結構違います。
ANA VISAワイドゴールドカード : 15,120円(税込) → 割引での最安値 10,260円(税込)
ANA VISA Suicaカード : 2,160円(税込) → 割引での最安値 811円(税込)
うーむ、10,000円の違いは大きいです。もちろん、ANA VISAワイドゴールドカードは、「ゴールドカード」なので、ゴールドカードならではの特典が得られますが、単純に、マイルをより多く貯めるということにフォーカスして考えると、年会費の9,000円超の違いはインパクト大きいですね。
現金で直接マイルを買うことはできないですが、ポイントサイトの案件を活用すれば、9,000円の投資は、9,000マイルにすることができます。例えば、スマホアプリの会員登録などは、購入金額に対して、100%超のポイント還元を行うものが結構な数でありますので。
まとめ
ANA VISAワイドゴールドカードと、ANA VISA Suicaカードを比較してみました。年会費が9000円以上違うのが一番気になるところです。
ANA VISAワイドゴールドカードのメリットとして大きいのは、マイル移行手数料(6,480円)が発生しないということと、入会・継続マイルが1,000マイル多いことでしょう。加えてゴールドカードならではのメリットもあります。そう考えると、年会費の差分とほぼつりあうくらいですね。
両者を比較してみると、どちらでも大きな差はないことが分かりますが、マイルをしっかり貯めようという方には、ANA VISAワイドゴールドカードの方が、やや有利と思います。